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東北学院大学

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経済学科佐々木周作ゼミの学生が「第36回政策イノベーション研究会」で研究活動の成果報告を行いました

2022年02月17日

 2月9日、「第36回政策イノベーション研究会」がオンラインで開催され、経済学科の佐々木ゼミに所属する学生がゼミ活動の研究成果を報告しました。

 政策イノベーション研究会は、NPO法人PolicyGarageと横浜市行動デザインチームYBiTが主催する月例の研究会です。毎月、中央府省庁や地方自治体、大学、民間企業など産学官を問わずさまざまなフィールドから100名以上が参加し、行動経済学をはじめとする行動科学の知見を社会課題の解決にどのように活用できるかについて議論しています。

 今回の研究会には、佐々木ゼミの佐藤耀さん(2年)、西田佳矢さん(同)、栗田実結さん(同)、菅原豪起さん(同)が参加し「東北六県の自治体ホームページにおける新型コロナワクチンに関する情報の把握と評価~行動経済学とナッジの視点から~」というタイトルで、2年生ゼミ(演習Ⅰ)の研究活動の成果を報告しました。

 研究会に参加している中央府省庁や地方自治体の方々からは「学生時代にこれほど社会的に意義のある取り組みをしていて、将来が楽しみ」、「行政がまさに欲しい情報を、学生と一緒に作り上げていることに感動した」、「研究の内容を県庁内で共有したいと思う」などのコメントがあり、高く評価されました。

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【研究報告の概要】
●タイトル
 東北六県の自治体ホームページにおける新型コロナワクチンに関する情報の把握と評価~行動経済学とナッジの視点から~

●発表者
 佐藤 耀(経済学科2年)、西田 佳矢(同)、栗田 実結(同)、菅原 豪起(同)

●研究要旨
 この研究は、東北6県(青森?岩手?宮城?秋田?山形?福島)に227ある地方自治体のホームページ上で、球探足球比分_篮球比分直播-劲爆体育のワクチンに関してどのような情報が提供されたかの実態を把握し、その情報が地域住民のワクチン接種に関する自律的な意思決定の実現に寄与するものだったか、という観点から情報の質を評価することが目的である。
 行動経済学やナッジなど行動科学の知見に基づき考案され、国内外の機関の実務で活用されている既存のフレームワークを参考に、新たに若年層の特徴に配慮する項目を設けた独自の2つのチェックリストを作成し、「EASTY(イースティ)」と「19歳の考える19の項目」と名付け、自治体のホームページを評価した。採点の結果、青森県十和田市が「EASTY」で、岩手県宮古市が「19歳の考える19の項目」でそれぞれ最高点を獲得した。チェックリストの採点結果は227の自治体間で大きなばらつきがあり、球探足球比分_篮球比分直播-劲爆体育やワクチンに関して提供される情報の内容や質が自治体によって大きく異なっていた可能性が示された。また統計分析の結果から、人口に占める若年層割合が高い自治体や財政規模の大きい自治体ほど、チェックリストの点数が高くなることが分かった。

●研究活動報告書
 2021年度 東北学院大学経済学部経済学科 佐々木周作ゼミナール?研究活動報告書 「新型コロナ?ワクチンの行動経済学研究 ~はじめの一歩~」

●指導教員のコメント
 球探足球比分_篮球比分直播-劲爆体育のワクチン接種のように、社会だけでなく自分の健康にも大きく関わる物事に関する情報は、住んでいる自治体に依存せずに全ての自治体で同じような内容と分かりやすさで説明される必要があります。今回の研究では東北6県に227ある自治体のホームページを時間をかけて地道に評価することを通じて、それらの情報の内容と質が自治体によって大きく異なっていた可能性を定量的に示しました。これからも一つ一つデータを蓄積していくことを大切にして、3年生からの研究活動につなげていって欲しいと思います。(経済学科 准教授 佐々木 周作)

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【研究会ホームページ】
 NPO法人PolicyGarage
 横浜市行動デザインチームYBiT