2023年07月21日

　3月7日から10日まで、東京都立産業貿易センターで開催された日本金属学会2023年春季講演大会のポスターセッションでの研究発表で、本学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程後期課程1年 森裕一さんが、「Al被覆層によるSm(Fe-Co)-B薄膜の高保磁力化」というタイトルで優秀ポスター賞を受賞しました。
　本大会では、100件のポスター発表が行われ、厳正な審査の結果、25件のみが優秀ポスター賞の表彰を受けました。

　この功績を受けて、7月13日に土樋キャンパス学長室において、森さんへの学長表彰授与式が行われ、大西晴樹学長から、表彰状と記念品が贈呈されました。
　受賞された森さんは、「指導教員である嶋敏之先生の研究室では、多くの先輩方が学会発表において表彰を受けてこられてきたので、自分も賞をいただけるような研究成果を出すことを一つの目標とし、研究活動に取り組んできました。今回はその成果が認められて素直に嬉しいです」と答えてくれました。

　今後の研究に向けては「今回の研究成果において重要なところは “保磁力” と呼ばれる磁石材料がどの程度の高磁場環境に耐えられるかを示す物性値においてSmFe系磁石の中で最大の特性が得られたことであります。しかし、この材料はより高い性能が得られることが期待される為、今後はより高い保磁力が得られるよう、最適な金属組織や添加元素を探っていきたいです。」と語り、今後の研究に意欲を見せてくれました。