「ようなし」ではありません。ラフランスです。
共生社会経済学科のパンフレットの表紙にはラフランスが載っています。可愛らしい形が印象的な果物ですが、なぜラフランスが使われているか、ご存じでしょうか。
2009年度の経済学部の改組にあたり、三学科はそれぞれ学科のパンフレットに果物を載せました。共生社会経済学科では緑をイメージカラーとして検討した結果、ラフランスに決めたのです。
ラフランスに決まるまでには紆余曲折がありました。
実は、有力候補だったのはメロン。その高級感もさることながら、編み目のついたメロンはまるで、ネットワークが張り巡らされている、つながっているという象徴のようではないかと考えたのです。
そして、青リンゴ。なんといっても若さをイメージさせます。そして、リンゴは知恵の象徴でもあり、大学のイメージにふさわしいと考えたのです。
さらには、ライムやスウィーティ、すだちなどの柑橘類も候補に。柑橘類の特徴は、たくさんの房があること。その房にはさらに無数の粒が入っているわけで、これはまるで、たくさんの人がそれぞれの集団に属し、集団がいくつも社会の中に共存しているという姿ではないかと考えたのです。
こうした有力候補がありながら、私たちが最終的に選んだのはラフランスでした。
ラフランスは、収穫したばかりでは固く、おいしそうに見えないかもしれません。しかし、熟すにつれてやわらかくなり、さわやかでしっかりとした甘みと豊かな香りを放ちます。美しさにおいても食文化においてもこだわりの強いフランス人が、祖国フランスの名前を付けたほどの果物なのです。
共生社会経済学科、それはまだ、なじみのないものかもしれません。でも、学生の皆さんが学びを深めていくのとともに、共生社会経済学科も成熟していくのです。私たちは経済学をベースに共生社会を学ぶという共生社会経済学科の将来性を信じています。そしてなにより、素晴らしい素質や可能性をもつ学生の皆さんが、その素質を磨き、可能性を大きく拡げていけるような学科でありたいと願っているのです。