2023年09月15日

　9月9日、公益社団法人日本心理学会主催の公開シンポジウムの一環として、宮城学院女子大学と本学人間科学部の共催による「高校生のための心理学講座2023」を開催しました。

　この企画は、心理学が実証に基づく科学的な学問であることを高校生や一般の方々に正しく理解してもらうために、全国各地の大学が開催企画校となって実施している催しです。

　講座では、大学で心理学を教える5名の教員がそれぞれの専門分野に関する研究成果などを紹介。人間科学部からは、平野幹雄教授と福野光輝教授が講師を務めました。平野教授は、長年、東日本大震災で被災した保育所や放課後児童クラブなどでの巡回相談を通じて、子どもたちや保育士たちへの支援に取り組んできました。講義ではその成果をもとに、被災地の子どもの心理的特性と、彼らを支える支援者への支援について考えました。福野教授は、グローバル化により近年急速に流入している新しい価値観が日本人の心と行動にどう影響するかについて、個人主義的な価値観と主観的幸福感との関係から講義を行いました。

　
　当日は、青森県や秋田県をはじめ県内外から、高校生と一般の方々合わせて45名が会場の五橋キャンパスに集い、心理学の様々な話題に熱心に耳を傾けていました。