国際教養学科では「日本語教員基礎資格」を取得できます。これは、国語の教員免許ではなく、日本語を外国語として教えるための基礎的知識と技能を学んだことを認定するものです。したがって国語教育で学ぶ内容とは、大きく異なります。

最初に履修する科目「日本語のしくみ」では、日本語について分析しながら特徴を理解します。例えば「しんじゅく」と「しんばし」の「ん」は同じ音ですか？「あがる」と「のぼる」は意味が似ていますが、何が違うのでしょうか。文字はひらがなとカタカナと漢字を使いますが、これって特殊ですか。「とろとろ」「どろどろ」などの語は、何を表現しているのでしょうか。学習者はこのような、私たちが意識しないことに興味を持ったり、難しさを感じたりするのです。日本語がどんな言語なのかを説明できるようになるための第一歩が、この科目です。その後「日本語学I」「日本語学II」で知識を深めます。

また言語と社会や文化との関係を理解するために「社会言語学」「共生言語学」「異文化コミュニケーション論」なども履修します。さらに、日本語教育の歴史や現状、指導方法などの専門知識を得た上で、4年次に日本語学校などで教育実習を行います。